こだわりCOMMITMENT

160年以上に及ぶ私たちの練り物づくりの歴史の中で、
守り続けてきた3つのこだわりがあります。
  • 1素材

    当社は近海で獲れた新鮮な魚を一匹一匹さばき、すり身にしています。この鮮魚すり身の旨みは当社の練り物の味わいに欠かすことができません。
    海外製の冷凍すり身は、味・食感・におい・魚皮の有無を吟味し、納得のいく品質のすり身のみを使用しています。
    鮮魚すり身と冷凍すり身を最良のバランスで配合することで、当社独特の繊細で奥深い味わいとしなやかな食感を実現しています。

  • 2調合技術

    すり身を練り上げて調合すり身を練り上げて調合する工程は練り物の品質を左右する最重要工程。臼で練り上げられていくすり身の状態を表面の艶や手触りで感じ取り、適切なタイミングで塩や卵白などを投入して調合を完成させます。
    気候や肉質によって顔色を変えるすり身をうまく扱うためには、些細な変化を感じ取る感性と経験に基づく判断力が必要不可欠です。

  • 3手造り

    志岐蒲鉾には職人の手でしか造り出せない製品が数多くあります。
    「付け包丁」という伝統的な道具を使い、すり身に粘りと艶を出しながら一つ一つ丹念に仕上げていきます。
    昆布巻や高菜巻は、昆布や高菜漬を1枚1枚丁寧に切り出し、その上に薄くすり身を引き、丁寧に巻き上げて造ります。
    均等にすり身を引き、昆布とすり身が分離しないように巻き上げるのは熟練の職人のみができる職人業です。

想いPHILOSOPHY

「日々の暮らしで愛されるものを」

私たちの練り物づくりへの想いの原点は、戦前・戦後の頃までさかのぼります。
戦争による食糧難を目の当たりにして強い使命感をもった第3代当主・信次は、
当時貴重なタンパク源であった練り物を供給するために、毎日奔走しました。
朝早く魚市場に出向き、仕入れた魚をその日のうちに職人業で練り物に仕上げる。
そうして作られた繊細で奥深い味わいの練り物は、単なる栄養源ではなく、
日々の暮らしで愛される、手軽でシンプルなごちそうとして人気を博していきました。

――時は流れ現代――

時代は変わっても、私たちの練り物づくりへの想いは今も変わりません。
食文化が多様化した飽食の現代において、愛される練り物とはどのようなものか。
その答えに近づけるよう、今も私たちは練り物の可能性を日々追求し続けています。